一言では語れない桜の魅力、知っていますか?
春といえば、やっぱり桜。一度満開の桜を目にすれば、日常の悩みがどこかに吹き飛ぶような清々しさを感じますよね。日本に古くから根付くこの花ですが、「桜」と一口に言ってもその種類は実に豊富です。意外と知られていない桜の多種多様な楽しみ方も含め、今回は「日本で見られる桜の種類」について詳しくご紹介します。読み終えたら、桜をもっと身近に感じ、友達や家族にちょっとした知識を自慢できるかもしれませんよ!
桜の種類を知る前に~意外と奥深い桜の基本情報

桜というと、ピンク色の花びらを思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、桜の色は決してピンクだけではありません。白や薄黄緑、あるいは濃いピンクなど、種類によって花の色はさまざま。日本には600種類を超える桜があるといわれ、知れば知るほどその魅力には奥深さを感じます。
まずは、日本でよく知られている桜の品種から見ていきましょう。
代表的な桜の品種3選 これだけは覚えておきたい!
桜と聞いて最初に思い浮かべやすいのが「ソメイヨシノ」。ただ、それ以外にも美しい桜の品種が数多くあります。お花見で目にすることが多い代表品種を3つご紹介します。
ソメイヨシノ
言わずと知れた日本を代表する桜。学校や公園、全国各地で見られるピンクがかった白い花びらが特徴で、親しみやすさナンバーワンの品種です。花が咲いた後、一気に散ってしまう「儚さ」こそがソメイヨシノの魅力ともいえます。
シダレザクラ
枝が垂れ下がるシルエットが優美なシダレザクラ。名前の通り、しだれた枝に小さな花が咲く姿は、どこかお姫様のような上品な雰囲気を漂わせています。寺社仏閣によく植えられているため、和の情緒を楽しむにはぴったりの桜です。
八重桜(ヤエザクラ)
ボリューム感たっぷりの花びらが特徴の八重桜。たくさんの花びらが重なるふんわりとした見た目がかわいらしく、観光地や公園で目にする頻度も多い桜です。花が咲く時期がソメイヨシノより少し遅めなので、長くお花見を楽しみたい方にもおすすめです。
早咲きから遅咲きまで!品種ごとの開花時期を楽しむ

「桜=一斉に咲いて、すぐ散ってしまう」というイメージをお持ちの方も多いかもしれません。しかし、桜の開花時期は品種によって異なるため、早咲き~遅咲きまで長い期間楽しむことができるんです。ここでは、珍しい早咲き・遅咲きの品種をご紹介します。
早咲き桜 春の訪れを先取りする桜たち
カワヅザクラ(河津桜)
2月下旬から3月上旬にかけて咲く早咲きの代表格。濃いめのピンク色が特徴で、他の桜にはない華やかさを持っています。特に静岡県の河津町では、2月から桜祭りが開かれるほど有名です。
オカメザクラ
小さな可愛らしい花が特徴のオカメザクラ。河津桜と同じく、2月下旬~3月にかけて咲き始める早咲きの桜です。名前も親しみやすく、家庭の庭に植える桜としても人気が高まっています。
遅咲き桜 長く桜を楽しみたい方におすすめ
カンザン(関山)
4月下旬~5月上旬にかけて咲く八重桜の一種。濃いピンク色の大きな花が特徴で、遠くから見ても色鮮やかです。八重咲きのボリューム感が一際目を引く美しい品種です。
イチヨウ(一葉)
開花時期は4月中旬から下旬。この桜の大きな特徴は、中心部分がほんのり黄色っぽくなること。名前の由来である葉の形が一つの方向を向く姿も、品のある魅力を感じさせてくれます。
桜の種類をもっと楽しむ!花見の楽しみ方3選

日本各地には、さまざまな桜の木があり、時期や場所を選ぶことで違った雰囲気を楽しむことができます。せっかく桜のバリエーションが豊かなので、今年はいつもと違った楽しみ方をしてみてはいかがでしょうか?

品種ごとの花色や形を楽しむ
桜の品種によって、花びらの形や色味、散り際の姿が異なります。ほんのり薄ピンクのソメイヨシノや、濃いピンクの河津桜など、品種の違いに注目しながらお花見を巡れば、新たな発見があるはずです。
桜の開花リレーを追いかける
早咲きの河津桜から、遅咲きの八重桜まで、時期ごとに場所を変えながら桜を追いかけてみるのもおすすめ。開花マップをもとに計画を立てれば、より長く桜を楽しむことができます。
散った花びらで「花びらシャワー」を写真におさめる
満開の桜も美しいですが、風に舞い落ちる花びらもまた趣があります。散った花びらが川面を埋め尽くす「花筏(はないかだ)」や、頭上から降り注ぐようなシャワーを写真に収めてみるのもおすすめです。
多彩な桜の魅力を感じて特別な春を楽しもう

日本には、ソメイヨシノだけではない多種多様な桜が存在します。それぞれの品種が持つ魅力や個性を知ることで、桜をもっと楽しむことができます。今年の春はぜひ、いろんな種類の桜に目を向けてみてください。そして、それぞれの花びらがきっとあなたの日常に彩りを与えてくれるはずです。桜を通じて日本の四季の素晴らしさを存分に楽しみましょう!