お寺ってなんだか神秘的な雰囲気がありますよね。日本全国には7万を超えるお寺があると言われていて、その多さにびっくりしてしまいます。でも、「そもそもお寺って何をする場所?」「参拝方法がいまいちわからない……」なんて疑問を持つ人も多いのでは?この記事では、寺参りが初めての人でも安心して楽しめる基礎知識と、ちょっとおもしろい豆知識をお届けします!読み終わったら、きっとお寺巡りがもっと楽しくなるはずです!
お寺とはどんな場所?知っておきたい基本情報

仏教文化の中心となるお寺は、日本の歴史や日常に深く根付いています。そもそも「寺(てら)」とは、仏教の教えを学び、広めるための施設。中には、国宝に指定されている建物や彫刻、長い歴史を持つ名所も。以下は、お寺にまつわる役立つ基本情報です。
お寺と神社の違いとは?
よく混同されがちですが、お寺は仏教が関連する施設で、神社は日本古来の神道に関連する場所です。大きな違いは以下のとおり
- お寺には仏像があり、僧侶が修行や活動をしています。
- 神社には鳥居があり、日本の神様(例:天照大神)が祀られています。お寺と神社の構造や参拝方法も異なるので、注意してくださいね!

日本のお寺にまつわる「へぇ」となる豆知識
1.お寺の敷地には「四天王」が守る配置がある!
多くのお寺では、四天王像や仁王像といった守護者の彫像が安置されています。特に仁王像は、山門に置かれて悪霊を退ける役割を担っています。左右の仁王の顔が「阿(あ)」と「吽(うん)」になっているのをご存じですか?これらは「宇宙の始まりと終わり」を象徴していると言われています。
2.日本最古のお寺は飛鳥時代に建てられた!
「法隆寺(ほうりゅうじ)」が日本最古のお寺として知られています。奈良県斑鳩町(いかるがちょう)にあり、その壮麗な建築様式と巨大な五重塔は世界遺産にも登録されています。なんと、約1,400年以上前の創建!建物が現存していること自体、驚きですよね。
日本のお寺参拝マナーと基本の流れ

参拝にはいくつかの基本的なマナーがあります。ちょっと控えめな心構えが大切!
1. 山門をくぐるときは一礼を
お寺の入り口にある「山門」。ここは、俗世から神聖なエリアへと切り替わる場所です。山門をくぐる前に一礼し、心を静めてから入りましょう。
2. 左右から歩くのが礼儀
参道(境内の道)は中心が神聖な場所とされています。そのため、中央を避け、左右の端を歩くのが基本作法です。
3. 手水でお清めを
手水舎(てみずや)で自分の心と体を清めましょう。この作法は次の通り
- まず右手で柄杓(ひしゃく)を取って左手を洗い、次に反対の手を清める。
- 残りの水で口を軽くすすぎます(柄杓に直接口をつけないように)。
お寺の建築や仏像を見る楽しみ方
日本のお寺巡りでは、美しい建築や仏像を見るのが醍醐味!歴史的背景を知っておくと、さらに深く楽しめますよ。
五重塔にはどんな意味があるの?
よく見かける「五重塔」。実は、これには仏教特有の意味が込められています。五重は「地・水・火・風・空」という宇宙を構成する5つの要素を表しているんです。自然の象徴そのもの、とても奥深いですよね。
季節とともに楽しむ日本のお寺巡り

お寺は四季折々でその表情を変えます。季節ごとに最適な巡り方をいくつかご紹介。
春 桜が美しいお寺
お寺と桜のコラボレーションは春の代名詞!中でも「東寺(とうじ)」(京都)の夜桜ライトアップは感動的な美しさを誇ります。
冬 雪景色のお寺で心を鎮める
寒い冬には雪化粧をまとったお寺もおすすめ。「銀閣寺(ぎんかくじ)」(京都)は静まり返る冬景色がとても神秘的です。

お寺巡りと食を楽しむおすすめの一日
ベジタリアンにぴったり精進料理
精進料理は仏教に基づいた菜食文化。京都「阿じろ」や、鎌倉「鉢の木」など、人気のお店で味わってみるのも一つの楽しみ方。旬の野菜を活かした美しい盛り付けに癒されるはず。
お寺周辺のおやつ
参拝後に立ち寄りたい甘味処もぜひ。浅草なら「舟和の芋ようかん」、奈良では「中谷堂のよもぎ餅」がおすすめです。


お寺巡りをもっと楽しくする旅のヒント
お寺は単なる観光地ではなく、心を豊かにする場所です。歴史や文化を知るだけでなく、自分自身と向き合う時間も大切にしてみてください。忙しい日常の中で、静かで落ち着いたひとときを楽しんでみましょう。